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ウラジオ短信

ウラジオのOLも海外旅行ブーム

先週の木曜日(10月27日)、わが社のウラジオ事務所で働いている若い女性スタッフ(Jさん)が、休暇を日本で過ごしたいと新潟を訪れた。

Jさんの来日目的は、新潟と東京を訪問し日本を良く見ること、東京では友人と会うことを楽しみにしている。もう一つ、彼女は友人知人から日本から買ってきてほしい商品リストを預かっており、来日早々、商品をインターネットで注文してほしいと、皆の期待を一身に背負っているようであった。

今回、Jさんが東京に予約したホテルは、一泊3万円もする部屋である。私は彼女に何度も「本当に大丈夫?」と確認をした。しかし、彼女は日本の一流のサービスを経験してみたいと言うのであった。

このJさんの行動を見ながら、日本の経済成長が軌道に乗った頃、日本人がこぞって海外へ行って一流のホテルに宿泊し外国製のブランド商品を買っていたときの行動を思い出した。

Jさんの生活はウラジオでは中流より少し上の部類に入る。彼女のお父さんは日ロ合弁のホテル勤務、お母さんは洋品販売店に勤めている。祖母もおり家事を手伝っている。そして、彼女も働いているので経済的には余裕のある一家である。

先日、モスクワから帰ってきたスタッフが、モスクワのビジネスマンが自国の将来や生活に自信を持っていることを肌で感じた、と報告をしてくれた。

今回のJさんの行動もウラジオの生活が徐々に安定してきており、お金をたんす預金で眠らせておくのでなく、自分への投資に使っていこうと考えているように見えた。

2005/10/29 JSN 田代雅章

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」2005年11月掲載の記事を転載したものです。

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