12月19日(日)からウラジオへ出張している。ウラジオ空港に到着する頃から雪が降り始め、翌日の昼まで雪は降り続いた。
その後、ウラジオ空港は閉鎖となり、国内便はハバロフスク空港へ代替輸送、またウラジオ市内の交通も大渋滞となり、市民生活は1週間に渡りマヒした。
ウラジオの12月の降雨量(雪も含む)は80年ぶりに記録を更新したと新聞は伝えた。わが社のスタッフも12月でこんなに雪が降ったのは生まれて初めての経験と驚いている。現在もウラジオ市内には50a程の雪が残り、凍り状態で大変に危険な状態である。
先日、在ウラジオ総領事館の丸尾総領事、日本センター所長や駐在員の方ら8名と夕食をご一緒する機会を得た。最近のウラジオの様子や来年の交流について皆さんと意見交換をさせていただいた。以下がその内容である。
来年2月、ゴルチャコフ沿海地方副知事(経済担当)が経団連からの招待を受けて東京でのプレゼンを開催する。沿海地方が東京でプレゼンを行うのは初めて、ロシア側(沿海地方)の期待が大きい。また6月、東海大学と極東大学の交流で柔道の山下氏らがウラジオを訪問し柔道など模範演技の指導をすることが決まっている。
新潟市と交流のあるウラジオの新水族館の建設が決定している。プーチン大統領が同水族館に1億4千万ドルの建設資金を決定したので、ダリキン知事は本格的に日本の水族館の視察と研究を行っているという。
来年は「日ロ修好150周年」の記念の年にあたり、日ロ交流をいっそう活性化したいという説明を受けた。
実はウラジオ日本人会が、中越地震の被災者の方に義援金を赤十字に渡していたことを知ったので伝えます。
2004/12/25 JSN 田代雅章
※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」2004年12月掲載の記事を転載したものです。