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ウラジオでロ朝トップ会談へ

世界中のマスコミの注目が、一斉にウラジオに向いている。その理由は、昨夏に引続きこの20日以降に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記が、ロシア極東(ウラジオ、ハバ)を訪問することがほぼ確実となったからだ。

ウラジオでは、23日頃にプーチン大統領とのトップ会談も行われるという話もあるが、情報が錯綜している。ちょっと信じられないが、ロシアの新聞は、ウラジオでプーチン大統領と週末を過ごし、一緒にクルーザに乗ると伝えている。

この騒ぎで、モスクワからウラジオへの直行便のエアーチケットがとれないと、先日モスクワの日本人駐在員が電話口でこぼしていた。また、ウラジオでは、9月4日〜12日までアジア太平洋経済協力会議(APEC)が開催されることもあり、その準備で大変な時期でもある。

ここまで世界の注目を集め、訪ロがドタキャンにならないことを願う。今日16日現在も、金総書記の訪ロの詳細は明らかにされていない。昨年は、4月下旬の訪ロが、4月に入っても北朝鮮側が前遣隊を送らず、ロシア側の事前準備が停止状態で延期となっている。

今回は、金総書記には予定どうり極東を訪問して、プーチン大統領との会談を成功させてほしいと願う。最近の北朝鮮の経済改革の動向、朝鮮半島とシベリア鉄道の連結問題、日本との関係など知りたいことはたくさんある。

今回、ウラジオでのロ朝のトップ会談が実現し、21世紀の北東アジアを占う重要で歴史に残るニュースを「ウラジオに置いて」いってほしい。

2002/08/19 JSN 田代雅章

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」2002年08月掲載の記事を転載したものです。

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