週明け早々、ロシア連邦極東管区のコンスタンチン・プリコフスキー大統領全権代表(大統領の地方代理。帝政時代なら代官とでもいうべきか)が、沿海地方に到着した。
そして、ナズドラチェンコ前知事の側近である十数名の副知事たちも、12日に辞表を提出した(業務上の問題で、何名かはとどまった)。結局、知事は辞めたものの、知事代行ほか副知事たちが後始末にもたもたしていたところ、事実上、大統領代表がとどめを刺した形になった。辞職は副知事以下、部長クラスにも及んでいる。
しかも、燃料エネルギー危機のさなか、燃料や機材の代金を水増し請求したとして、職権乱用の疑いで、最高検察庁が沿海地方旧首脳陣を調べているという。
ところで、マスコミによると、沿海地方行政府では1000人以上が働いているという。地方全体の人口が約220万人というから、247万の新潟県(平成13年1月1日現在)とそう変わらない。
プリコフスキー全権代表の話によると、このうち100人以上は選挙対策要員だったというから、保身にかける知事の熱意がうかがわれる。
そんななか、暫定行政府は燃料エネルギー問題への対応に追われている。この冬を持ちこたえるために燃料の備蓄に励んでおり、備蓄が増えているようなことが報道されている。しかし、めったに停電しない弊社のウラジオ事務所が今日は停電してしまった。
2001/02/19 JSN 釈囲美法
※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」2001年02月掲載の記事を転載したものです。