10月12日〜19日に、全逓通信労働組合新潟地区本部と交流を行っているウラジオストクとハバロフスクの通信労組の代表団が新潟を訪れた。代表団11人のうち7人は女性で年齢は40歳〜60歳。
私も交流に参加させてもらい印象に残ったのは、ウラジオ組がわざわざハバ経由で新潟に来たことである。8月17日以降のルーブルの通貨切り下げにより航空運賃が従来の3倍に値上がりしたためだ。
ウラジオ−新潟間は飛行機で約1時間15分、運賃は往復480ドル。ハバ−新潟間は往復360ドル。そこでウラジオ組は14時間汽車に乗りハバまで行き、そこから飛行機に乗った。汽車の運賃は往復で202ルーブル(1442円)。ハバ駅から空港間の移動、乗り換えや重い荷物のことを考えてもハバ経由の方が40%安い。 また彼らが郵便局を見学した際の質疑応答の場面で次のようなことがわかった。
ウラジオの郵便局では日本のように、郵便局で保険を扱っていないということ。またウラジオでは電話の普及率が悪い為、郵便局で市外電話サービスを行っており、家に電話のない人々が電話をかけにくるという。また彼らが特に感心していたのは、オートメーションシステムである。郵便物の仕分け作業等ほとんどが機械で処理されていることに驚いていた。ウラジオの郵便局もお金さえあればこのようなシステムを導入したいと話していた。
1998/10/26 JSN 田代雅章
※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」1998年10月掲載の記事を転載したものです。