最近、ウラジオストク市内にボウリング場がオープンした。まだ、市民にはポピュラーではないが、昔の日本のボウリング・ブームがウラジオにも訪れそうだ。
ロシア国内ではモスクワ、イルクーツクについでウラジオは3番目の施設となる。このウラジオのボウリング場は、ロシアと中国(香港)合弁「沿海ブラザーズ」という会社が経営している。ゲーム料金は昼間が3万5000ルーブル(875円)、夕方から夜間が5万ルーブル(1250円)と高めの金額である。
この料金をゲームをしている市民に聞いたら「高いから、そう毎日は来れない」と残念そうに答えた。しかし、ボウリングは楽しいから必ずウラジオでもブームになると言っている。
また、ロシア側の経営者もボウリングは必ず人気がでるから競争相手が多くなる。「それまでに利益を出すように考えている」と強気の発言であった。
ロシア人のボウリングは「パワーボウリング」、力でピンをねじ伏せてしまうスタイルである。フォームは決して良くないが、少々コースが悪くともピンは一挙に爆発して倒れてしまう。これでは施設の痛みが激しいから、料金が高いのも納得。
ロシア国内では、4月に「全ロシア・ボウリング大会」がモスクワで行われることも決まっている。またウラジオでも駐在しているビジネスマンらの国際大会を開催したいと会社側は話している。
1998/03/29 JSN 田代雅章
※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」1998年04月掲載の記事を転載したものです。