2月23日は、ロシアでは「祖国防衛者の日」と名付けられた記念日。2年前からこういう呼び名がついたもので、ソ連時代には「ソビエト陸海軍の日」として軍人たちを感謝の気持ちを込めて祝った。
今では軍隊に関係する人のみではなく、一般男性に対して祝いの言葉をかけてプレゼントを贈ったりする。平日なのに仕事は半ドンにして、職場ではやはりウォッカの登場。わがロシア事務所でもロシア人男性スタッフ2人を祝って、仕事から解放してあげた。
ちょうどこの夜、朝日前総領事の離任後5ヶ月を経て着任された広瀬徹也総領事を歓迎して日本人会が開かれた。
日本人会は発足して4年目。現在の会員は80人を超えた。ウラジオストクで暮らす日本人のための情報交換、レクリエーション開催をはじめ、生活情報満載の「浦潮瓦版」と称する会報も定期的に発行している。
不便な上、何よりも娯楽に欠けるこの地で、日本人同士がより楽しく助け合って暮らしていくことを目指した日本人会で、待ちに待った新総領事を迎えることができ、会員はみな喜んでいる。
また、ロシアで冬を送る祭日「マースレニッツァ(バター祭り)」の週ともなると、街を歩いていると春の訪れに胸が弾む。これから暖かくなるとともに観光客も増え、さらには新たにウラジオ日本人会の会員が増えることを願っている。
1996/03/03 JSN 山本 千津子
※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」1996年03月掲載の記事を転載したものです。