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ウラジオ短信

ロシア娘は恋占いに夢中

ロシア正教のクリスマス(1月7日)から12日間、夜に占いをするという習慣がロシアには残っている。主に若い女の子たちが集まって自分の将来、特に結婚だが、婚期や相手について、ろうそくや鏡、その他の身の回りのものを使って幾通りもの占いをする。

前にろうそくを立てた鏡に本当に婚約者の姿が映るのか?また、マイナス20度の寒い屋外でショートブーツを自分の後ろにほうり投げて、落ちた先から果たして将来の夫が現れるのか?

もう少し現実味のある占いを希望する女の子たちは、占いサロンへ足を運ぶ。ウラジオストクでも占いサロンがオープンした。この12日間はほとんど24時間営業で占いをしているところもあるほどだ。3万ルーブル(約600円)から10万ルーブルで手相や星占いで運勢を見てもらえる。

ある新聞社ではこのサロンへ行けない読者に代わり、本人の生年月日や写真とともに占ってほしいことを受け付け、その回答を紙上で公表している。依頼のほとんどが女性からの恋愛関係の質問なのは、いつの時代もどこでも同じである。

好奇心にかられて私もこのサロンを訪ねてみた。ジプシーらしき彫りの深い、厚化粧をした女性に占ってもらった。もちろん、今年婚約者が現れるか、それは日本人かロシア人かを占ってもらったのだが、結果をここで紹介するのはやめておこう。

1996/01/21 JSN 山本 千津子

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」1996年01月掲載の記事を転載したものです。

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