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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのソモフさん一家紹介

夫/ミハイル(45歳)技術者
妻/オリガ(42歳)法律家
長男/アレクセイ( 17歳) 学生

一家はウラジオストクに住んでいる。ミハイルはプラスチック窓を製造する会社に勤めている。オリガは、法律の専門家(ユリスト)として、3つの会社を掛け持ちし、常勤は1社、残りの2つの会社では非常勤のコンサルタントとして働いている。夫婦揃って働き者なので、平日はいつも遅くまで働いている。友人たちから「仕事中毒」と冗談交じりに言われることもあるが、お金が欲しくて働いているというよりは、好きな仕事をしているうちに自然と忙しくなったそうである。

ミハイルの月給は2万5000ルーブル(約9万5000円)、オリガは3つの会社からの収入を合わせて約3万ルーブル(約11万4000円)で、ウラジオストクではかなり高めの収入を得ている。

一家は3DKのアパートで暮らしていて、車とガレージも持っている。オリガは仕事で車を使うので、彼女が管理している。アパートの他に、市の郊外にダーチャを購入し、週末はそこで過ごすことが多い。ダーチャの脇にある菜園で野菜や果物を栽培するのが一家の共通の趣味である。

アパートの管理費は月に1000〜3500ルーブル、食費は約6000ルーブル、車の維持費が3000ルーブル。息子の小遣いは月に1000ルーブルである。ちなみに、パソコンが得意なアレクセイは、インターネット・オークションで小銭を稼いでいるという。夫妻は月に数回、友人らとともにレストランやナイトクラブに出かけている。

アレクセイはこの9月に大学に入学する。ミハイルは、息子がまだ小さい頃から、テレビやラジオの修理の仕方を教えたり、飛行機のプラモデルを一緒に作ったりしてきた。パソコンも彼がまだ幼い頃に買い与えたので、今ではほとんど自由に使いこなせる。このため、両親はおそらく、理系に進むものと思っていたが、本人は法学部を選んだ。その理由を本人に尋ねてみたところ、本当はアニメ制作や画像処理の勉強をしたかったらしいのだが、ウラジオストクにはそれを教えてくれる学部がなかったので、法学部を選んだという。法律を学んだほうが、就職しやすいというのが理由だそうだ。両親はまだ17歳の息子が、そんな現実的な選択をしたことに驚いたという。(2004年08月)

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