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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのオニシチェンコさん一家紹介

夫/セルゲイ(32歳)運送会社勤務
妻/ナターリヤ(30歳)会計課長
長男/ニキータ(5歳)

セルゲイとナターリヤが正式に結婚の届出を役所に出したのは3年前、長男ニキータがちょうど2歳になった時のことであった。それまでの2人は、役所に届出をしない「市民婚」であった。6年程前、彼らは一緒になると決め同棲し始めたが、式を挙げるお金がなく、両親から借金をしてまで式を挙げるつもりもなかった。そうこうしているうちにニキータが誕生し、子育てと仕事が忙しくなり、挙式準備にかける時間などなくなってしまったのである。

一家は、ナターリヤの叔父がプレゼントしてくれた1DKのアパートで暮らしている。この叔父はもうだいぶ前にウラジオを離れていたため、このアパートは長期間誰も使っていなかった。長男が生まれる前にセルゲイとナターリヤの両親が部屋をリフォームし、台所や浴室のタイルやパイプを取り替え、新しい家具を購入した。

ナターリヤは現在、LGのエアコン販売会社で会計課長を務めている。彼女は極東大数学部を卒業後、企業の会計処理に関する講座を修了し、現在の会社に就職した。彼女の母親は長年企業の会計実務に携わってきたベテランの会計士である。

セルゲイは現在、ウラジオ市内とアルチョームへの宅配を手掛ける運送会社で働いている。彼が担当する業務は、倉庫での受け取り、販売場所への移送、商品の納入・発送管理、各種文書の作成、顧客との調整作業など多岐にわたっている。

セルゲイの月給は1万2000ルーブル、外資系の優良企業に勤めるナターリヤは500ドルと、かなりの高給を得ている。食費は月7000〜7500ルーブル。一家は車を所有しており、ガソリン代と駐車場代で月約1900ルーブルが必要である。ナターリヤの実家は郊外にダーチャを持っており、野菜や果物を育てている。ナターリヤの両親は、孫のニキータをダーチャに連れて行くことを楽しみにしている。このダーチャは電気、ガス、水道などの設備が整っているので、夏に長期間滞在することもできる。

半年前、ナターリヤが会計課長のポストに就き、給料が大幅に増えたのをきっかけに本格的に貯金を始めた。息子が大きくなり、部屋が手狭になることを考えて、新しいアパートを購入することにしたからである。最近は、できる限り倹約に努めており、月に300〜350ドルを貯金している。(2002年08月)

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