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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ナホトカのダニロフさん一家紹介

夫/デニス(23歳)警察官
妻/ユリヤ(23歳)専業主婦
長男/ビタリー(3ヶ月)

デニスとユリヤは1年ほど前に結婚した。このとき、デニスはウラジオの工科大学を卒業したばかりで、ユリヤは極東大ロ米学部の4年生だった。実を言えば、彼らの両親は、「まだ早すぎる」と反対し、ユリヤの友人たちですら、裕福で安定した男性が現われるのを待った方が良いと彼女を説得した。しかし、2人は反対を押し切って結婚したのである。デニスは卒業後、警察に就職したが、大学で専攻したプログラミングの知識を生かす部門に就くことができた。彼は、本業のほかに、パソコン講師のアルバイトをしている。ユリヤは今年6月に卒業する予定だったが、出産のために一時休学し、今秋、卒業論文の審査を受けることにしている。

一家は現在、ナホトカで月100ドルの1DKアパートを借りて暮らしている。ナホトカに引っ越した理由は、ユリヤの実家があるためで、彼女の両親は若い夫婦を経済的に支援している。

デニスの月給は3500ルーブルだが、パソコン講師のアルバイトで月に2500ルーブルの副収入を得ている。このほか、ユリヤの両親が月に約3000ルーブルを支援してくれている。

警察での仕事は、給料以外にもいろんなメリットがある。制服や靴は支給され、市内の公共交通機関も無料である。しかし、なんと言っても一番大きなメリットは、警察に勤務していればすぐには軍からの召集を受けることはないことである。彼は、軍への召集年限である27歳を過ぎたら、警察を辞めて自分でビジネスを始めるつもりである。ユリヤは皆から反対されて結婚したが、デニスと一緒になったことを全く後悔していないという。(2002年07月)

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