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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方アルチョームのコルモゴロフさん一家紹介

夫/ウラジーミル(50歳)海軍大佐
妻/リュドミラ(48歳)ウラジオ市室内楽団チェロ奏者
長男/アレクサンドル(25歳)海軍上級中尉

コルモゴロフさん一家は、ウラジオストクの2DKの住居に住んでいる。この住居は、40年程前、フルシチョフ政権時代に建てられた「フルシチョフカ」と呼ばれている。ウラジーミルは、ウラジオの海軍学校を卒業し、太平洋艦隊の潜水艦の乗組員として勤務し始めてから間もなく、この住居を支給された。それ以来ずっと、古いがコンパクトで快適なこの家に住んでいる。彼は25年以上軍隊に勤務し、現在は海軍大佐として潜水艦の艦長を務めている。彼は勇敢で経験豊富な将校で、何度も勲章を授与されている。彼は自分の仕事をとても誇りに思っていて、「祖国を守る仕事以上に男に相応しい仕事はない」と考えているほどである。月給は約2万ルーブル(約8万円)である。

リュドミラは、市の室内楽団のチェロ奏者である。彼女がまだ若い音大生だった頃、ウラジーミルと知り合った。3年後に結婚し、その1年後には長男アレクサンドルが生まれた。ウラジーミルは常に長い航海に出なければならず、家族が一緒に過ごせる時間は短いが、それがかえって、家族の絆を強めている。父と息子は、リュドミラが所属する楽団の演奏会には必ず行くことにしている。リュドミラの給料は平均して約3000ルーブル(約1万2000円)である。

アレクサンドルは父と同じ大学で学び、太平洋艦隊の潜水艦乗組員となった。彼も父と同様、自分の人生を祖国のために奉げたいと考えている。現在、彼は海軍の上級中尉で、月給は7000ルーブル(約2万8000円)。しかしお金よりも、好きなことに生涯を捧げることの方が彼にとっては重要なのである。彼は柔道の選手で、大会にも出場している。

一家の支出は、住居の管理費が約1000ルーブル、食費が3000ルーブルである。一家はロシア製普通乗用車「ジグリ」を所有している。

一家は休みになると、友人たちと連れ立って森や海にバーベキューに出かける。父と息子は体を動かすのが好きで、暇を見つけては近所の公園でバスケットボールやサッカーに興じている。(2001年09月)

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