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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのドルゴフさん一家紹介

夫/アナトリー(53歳)建築技師
妻/リュドミラ(52歳)銀行員
長女/アンジェラ(30歳)大学講師
長男/チムール(21歳)大学生
アンジェラの娘/アナスタシヤ(4歳)

一家はウラジオストクに住んでいる。アナトリーは建設会社の技術者として、リュドミラは銀行の会計士として働いている。長女アンジェラは、3年前に離婚した。彼女は結婚当初、夫の両親と同居していたが、その後アパートを借りて別居していた。夫と離婚してからもしばらく自分でアパートを借り、娘を育てていたが、やはり経済的に苦しかった。アナトリーとリュドミラが家に戻ってくるよう勧めたこともあり、実家に戻ったのである。

一家は、3DKのアパートを所有している。アンジェラとチムールが一部屋ずつを使い、両親が一番広い客間を使っている。

アナトリーの月給は約8000ルーブル(約3万2000円)、リュドミラは約7500ルーブル(約3万円)と比較的高収入であるため、ゆとりのある生活を送ることができる。一方、大学で教鞭をとっているアンジェラの給料はわずか1200ルーブル(約4800円)。しかし、副業として家庭教師をしたり、課題作成を手伝ったりしているので、月におよそ1500ルーブル(約6000円)を稼いでいる。チムールはまだ大学3年生だが、2年間新聞配達のアルバイトを続けている。奨学金が月額230ルーブル(約920円)、アルバイト代が1200ルーブル(約4800円)である。もちろん、大学での勉強とアルバイトを両立させるのは楽なことではないが、アルバイトをやめるつもりはない。彼は自分くらいの年令になれば、小遣いは親からもらうのではなく、自分で稼ぐものだと考えているからである。

ドルゴフ一家は大家族なので、月に約5000〜6000ルーブルが食費に消える。アパートの管理費が450ルーブル、アナスタシヤの通う保育園に支払う料金が350ルーブルである。

一家は車を持っているが、運転しているのは主にチムールである。車がないと新聞配達ができないからである。アナトリーは職場に車があるので、家の車はほとんど使わない。チムールは、朝は両親を職場まで送り届け、夕方は母親や姉の買い物の送り迎えをさせられている。彼は家族から冗談半分で「うちの辻馬車」と呼ばれている。(2001年04月)

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