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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方スパスク・ダーリニのプロコフィエフさん一家紹介

夫/ミハイル(60歳)年金生活者
妻/ソフィア(56歳)店員
長女/タチヤナ(28歳)主婦
長男/アナトリー(26歳)船員
長女の家族(夫と娘)

プロコフィエフさん一家は沿海地方のスパスク・ダーリニ市に住んでいる。ミハイルは定年まで鉄道で働いた。長年、運転手としてロシアの国中を回ってきたが、定年退職間際には保線区員として働いた。

ソフィアはずっと商店で働いてきた。店員から始めて、その後、部門長、店長と昇進したが、最近の2年間はまた店員として働いている。一家は、市の中心部に4DKのアパートを持っている。このアパートは、16年前、鉄道管理部から供与されたもので、当時、ミハイルの両親も一緒に暮らしていた。一家はミハイルの両親から郊外にある小さな家を譲り受け、今はダーチャとして利用している。

プロコフィエフ一家は大家族である。両親、長女タチヤナの家族、長男アナトリーが同居している。家族は多いが、全員がそろうのは1年のうち数ヶ月だ。というのも、タチヤナの夫ウラジーミルとアナトリーは船乗りで、1年のほとんどは航海に出ているからである。タチヤナも娘が生まれるまで、漁船で魚を加工する仕事をしており、職場で夫と知り合ったのである。

一家は同居しているので、稼いだお金は全て家計の一部となる。収入はミハイルの年金が650ルーブル(約2600円)、ソフィアの給料が1100ルーブル(約4400円)、それからウラジーミルとアナトリーが稼いだお金である。通常、航海に出ている時は毎月1000ルーブル(約4000円)送金し、上陸した際、残りのお金を家計に入れている。これらのお金で一家は十分に暮らしていける。ウラジーミルとアナトリーは外国(特に日本と韓国)でさまざまな買い物をしてくる。

一家の食費は1ヶ月2500〜2700ルーブル(約1万0800円)で、アパートの管理費に340ルーブルを支払っている。残りのお金で日用雑貨、ベビー用品やおもちゃなどを買っている。一家は大勢で暮らすことに満足している。さすがにアナトリーが結婚して一緒に暮らすには、今のアパートでは狭すぎる。しかし、彼はまだ結婚するつもりがないので、今のところ心配する必要はない。(2000年08月)

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