JSNトップページ > ロシアな日々 > ロシア一般家庭の紹介

ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ダリネゴルスクのカリニチェンコさん一家紹介

夫/ユーリー(45歳)鉱山労働者
妻/マリヤ (42歳)高校教師
長男/マクシム(20歳)大学生

カリニチェンコ一家は、ダリネゴルスク地区クラスノレチェンスク村に住んでいる。ユーリーは鉱山の掘削労働者、マリヤは高校の化学と生物学の教師である。息子のマクシムはウラジオストク国立経済サービス大学に通っている。

ユーリーの仕事はかなりの重労働にもかかわらず、月給はわずか2000ルーブル(約8000円)である。村に他の仕事はなく、ユーリー自身も他の職に就く技能を持たないため、転職はできない。一家は、15年前にユーリーが鉱山の管理局から割り当てられた2DKのアパートを所有している。

マリヤはずっと同じ学校で働いている。彼女の仕事ぶりに学校長と地区役所から感謝状が贈られた。彼女は今年は最高学年の担任も務めているため、仕事がかなり増えた。近年、ロシアでは教員の給料が引き上げられ、マリヤの月給は現在、1800ルーブル(約7200円)である。

息子のマクシムは大学で勉強しながら、小遣い稼ぎと親からの自立を目指して、放課後アルバイトに精を出している。彼は車の修理とメンテナンスの分野の勉強をしている。1年前から自動車修理をする会社で月1500ルーブル(約6000円)を稼いでいる。しばしば、知り合いが車の修理を個人的に依頼するので、500〜1000ルーブルの追加収入を得ている。

マリヤとユーリーは自分たちの給料を節約して使っている。基本的にこのお金でひきわり麦、マカロニ、砂糖、塩などを購入し、共益費と電気代を払い、日用品などの必需品を購入する。給料が滞ったり、遅配されたりして、マリヤとユーリーが全くお金のない状況に陥ることがしばしばあるため、節約せざるを得ない。(2000年06月)

<<ロシア一般家庭の紹介一覧へ戻る



page top