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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのサベリエフさん一家紹介

夫/アンドレイ(25歳)交通警察官
妻/オクサーナ(20歳)専業主婦
長男/アレクサンドル(1ヶ月半)
アンドレイの母/エレーナ(62歳)小学校教師

アンドレイとオクサーナは昨年の夏に結婚した。それまで彼らは1年半同棲をしており、彼女の妊娠をきっかけに結婚を決めた。アンドレイには二人の姉がおり、既に嫁いでいる。彼女らは非常に珍しい仕事をしており、二人とも街の占いサロンで占い師をやっている。アンドレイの父親は5年前に亡くなっており、今はかつてアンドレイの両親と兄弟が住んでいた3DKのアパートで、母と妻、そして息子の4人で生活している。

アンドレイの母、エレーナはずっと小学校の家庭科の教師をしており、手芸クラブの顧問も担当している。クラブ員のレベルは高く、ウラジオ市の手芸コンクールなどにも出品している。また彼女は花が大好きで、アパートの一角には温室栽培用のスペースまである。

アンドレイは昨年夏に工科大を卒業したが、自分の専門と関係のある職種には就かず、交通警察官になった。実は、母オクサーナはアンドレイを身ごもる前まで、彼が卒業した大学で学部長の秘書をしていた。今、彼女は家で家事と子育てに専念している。

アンドレイの仕事は忙しく残業も多い。オクサーナはいつも彼が心配でならないが、一家を支える上では仕方のないものと感謝して見守っている。

アンドレイの毎月の給料は3500ルーブル(1万4000円)。この他に、母エレーナの年金380ルーブル(1520円)と給料500ルーブル(2000円)が一家の収入である。そのうち毎月の食費に3000ルーブルかかり、350ルーブルがアパートの管理費と光熱費で消える。その他にベビー用品や車の燃料代、維持費が必要になってくる。アンドレイの収入と母の年金では一家の生活が成り立たないため、2人の姉が毎月500ルーブルずつ家に入れてくれる。(2000年03月)

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