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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方スパスク・ダーリニのミローノフさん一家紹介

夫/ウラジーミル(56歳)教育審査官
妻/リューバ (52歳)コック
長女/タチヤナ(29歳)大学講師

ミローノフ家はスパスク・ダーリニ市に住んでいる。ウラジーミルは兵役中に、妻リューバの生まれ故郷であるウラル地方オレンブルグ市に駐屯し、二人は知り合った。兵役終了後、ウラジーミルはリューバを連れて故郷のチェリャービンスクに戻り、結婚した。彼は帰省後、町の技術大学に入り電気技師コースで学び始めた。しかし入学後3年で、この分野は自分には合っていないと気付き、陸軍士官学校に転入、軍人としての道を歩むことにした。

リューバは今までずっとコックとして働き、新しい土地に移ってからもこの仕事を探し続けてきた。今は町のレストランでコックをしている。また彼女は土いじりが大好きで、いろいろな野菜や果物を育てており、余暇はほとんど郊外にある自分の家庭菜園で過ごす。そういう訳で、ミローノフ家の食卓にはいつも、リューバの手によって栽培、収穫、調理されたものが並ぶ。

ウラジーミルは10年前に定年で現役を引退した。定年後の再就職は困難であったが、友人が手伝ってくれたおかげで税関の検査官の職に就くことができた。その後職を移し、現在は教育関連のスポーツ部門、祭事部門等の審査官を務めている。

ミローノフ家の毎月の家計は、ウラジーミルの年金1500ルーブル、月給800ルーブル、そしてリューバの月給1200ルーブルでまかなわれる。光熱費と彼らの住む2DKのアパート管理費に250ルーブルを毎月支払わなければならない。残りの大半は食費、交通費(ガソリン代)に使われ、あとは洋服と日用雑貨で消えてしまう。(1999年08月)

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