夫/パーベル(35歳)一等航海士
妻/エカテリーナ(32歳)失業中
長男/デニス(4歳)
一家は1DKに住んでいる。これはエカテリーナの祖母の遺産で、彼らが相続した部屋。祖母の死後、半年前に引っ越してきたばかりだ。それまではアパートを賃借せざるを得なかった。
家計はパーベルの給与、1000〜1500ドル(便数による)と、エカテリーナのもらう失業手当50万ルーブル(約1万1600円)で成り立っている。この50万ルーブルはすべて、デニスの玩具とエカテリーナの化粧品に使う。およそ150万〜200万ルーブル(約3万4800〜4万6500円)は、家族の食費と様々な日用雑貨代に使う。毎日エカテリーナは果物と、乳製品、肉、デニスのための甘いものを市場でだけ買うようにしている。エカテリーナは夫がたくさん給料をもらってくるので、全く倹約する必要はないと考えている。
2ヶ月前、彼らは部屋の修理をしたが、今度は新しい家具を購入する準備をしている。現在、部屋には古い家具が置いてある。ここへ引っ越しするときは、彼らは自分の家具を持っていなかった。賃借していたので必要がなかったからだ。一家は倹約が嫌いだが、数年間かけて、高級家具とビデオカメラの購入に十分な資金を貯めてきた。(1998年03月)