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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのコソフさん一家紹介

夫/ニコライ(60歳)年金生活者
妻/ガリーナ(59歳)年金生活者
長女/アレクサンドラ (35歳)
長男/アントン(32歳)

ニコライ、ガリーナの夫婦は郊外の3部屋ある私有の家に住んでいる。家のそばには菜園と庭がある。彼らは育てた野菜や果物を、結婚して家を出た子供たちの家族に喜んで分けている。アントンは最近町にある2DKを購入したが、それまでは家族で両親と同居していた。今は毎週休日になると、妻と娘を連れてここへやってくる。アレクサンドラは自分の家族と市外に住んでいるが、アントンと同じように両親を忘れてはいない。夏を両親のところで過ごすことを、彼女の夫や娘も最高の休養と思っている。

コソフさん一家の家計は、ニコライの年金50万ルーブル(約1万0640円)とガリーナの年金40万ルーブル(約8510円)で成り立っている。もちろんこれは非常に少ない金額だ。しかし、ジャガイモやキャベツ、そのほかの野菜などはすべて自分たちで作っているので、買う必要はない。それでもアレクサンドラは毎月50万ルーブルを送金している。それは両親を助けるのに必要なことと考えるからだ。アントンは穀物や砂糖、そのほか食料品を持ってくる。

ガリーナは料理が大好きだ。彼女はロシア風パイやケーキを焼いたり、ピロシキやペリメニを作って、子供や孫たちの訪問を心待ちにしている。家族が勢ぞろいするときは本当に楽しみだ。(1997年10月)

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