母／アントニーナ（63歳）年金生活者
長男／ドミトリー（41歳） ロシア・オーストラリア社の販売責任者
一家は3DKに住んでおり、家賃を毎月25万～27万ルーブル（約6000円）支払っている。一家の家計はドミトリーが支えている。彼の月給は1000ドルだが、さらに四半期ごとに販売量と全体としての企業成績によってボーナスが出る。アントニーナは毎月42万ルーブル（約9300円）の年金をもらっている。このお金は実際には、日々使う細々とした物、例えば洗剤や電灯などを買うのにすぐに出ていってしまう。
彼らには郊外に菜園がある。彼らは野菜や果物を市場で買うことが出来るが、アントニーナは楽しんで土地を耕している。時々、ドミトリーはその菜園を友人達と一緒にピクニックに利用する。そこは自然がすばらしく、休養に良い場所だからだ。
ドミトリーはトヨタのマークⅡと、日産のテラノの2台の車を持っている。それがないと仕事も気晴らしも出来ない。最近ドミトリーは自分の住居に必要な設備を整えることが出来た。自分の部屋には、インターネットに接続できるコンピュータ、コンポ、テレビ、ビデオデッキを、キッチンには、家事の負担を軽減するあらゆる器具、例えば、電子レンジ、皿洗い機、パン焼き機、フードプロセッサーなどがある。一家はウラジオでいろいろと選ぶよりも日本製の家電製品を好む。（1997年05月）
