夫/ウラジーミル(34歳)運転手
妻/スベトラーナ(33歳)看護師
長女/ナジェージダ (9歳)
長男/マトベイ(5歳)
一家4人は9階の2部屋に住んでいる。この住まいはかつてのソビエト時代に会社からウラジーミルに提供されたもので、家賃は3ヶ月に1度支払うだけでよい。娘のナジェージダは音楽を専門に教える学校に通っており、授業料は月に8万ルーブル。息子マトベイの幼稚園の費用は月12万ルーブルである。
一家は休日には、自然豊かな郊外に行くことが好きだ。ウラジーミルは狩猟と釣りに熱中している。そのために彼は数年前に古い車を購入し、自分で修理した。彼の趣味のおかげで、一家の食卓にはいつも新鮮な肉と魚が上る。スベトラーナは様々な料理や自家製ワインを作ることが好きだ。
ウラジーミルはアクフェス社のマイクロバスの運転手をしている。スベトラーナは市立病院の看護師だ。ウラジーミルとスベトラーナの給与はそれぞれ、210万ルーブル(約4500円)、120万ルーブル(約2500円)である。現在、一家は夏をスベトラーナの親戚のいるカザフスタンで過ごすための旅行費用を貯めている。(1996年11月)