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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのバブリンさん一家紹介

夫/セルゲイ(34歳)バスの運転手
妻/マリヤ(30歳)路面電車の運転手
長男/アンドレイ (12歳)
次男/イーゴリ(8歳)
三男/ロマン(5歳)

一家5人は2DKの住居に住んでおり、家賃は月に8万ルーブル(約1700円)である。あまりに狭すぎるが、今のところ改善するすべはない。

家計はセルゲイの月給200万ルーブル(約4万3000円)とマリヤの給与120万ルーブル(約2万6000円)で賄っている。かなり多くのお金を息子たちの衣料費に使う。彼らは成長が早いうえに、いつも庭で遊んで服をぼろぼろにしたり、汚したりするからだ。1ヶ月前にセルゲイは息子たちに170万ルーブルするミニバイクを買ってやった。息子たちはいつもそのミニバイクで家の周りを乗り回したり、ガレージで修理をしたりして、姿が見えない。

家には古い車「ジグリ」がある。これは郊外にあるダーチャに行くときに使っている。そこではジャガイモやトマト、玉ねぎ、キャベツそしていろいろな木苺類を栽培している。これらはすべてマリヤが冬に瓶詰めにする。自分で作ればかなり節約出来るので、高額の買い物に備えて多少の金を残すことが出来る。例えば、最近一家は270万ルーブルする「シャープ」のテレビを買った。現在は約500万ルーブルのソファーを買うために金を貯めている。以前、彼らは気に入ったソファセットを買おうとしていたがその矢先、マリヤを不幸が襲った。彼女は仕事中に自動車と衝突してしまい、修理に700万ルーブル(15万2000円)も支払わなければならなくなったのである。(1996年06月)

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