夫/アルトゥール(27歳)通訳
妻/ユーリヤ(25歳)ジャーナリスト
ハバロフスク在住の若夫婦、アルトゥールとユーリヤは二人とも極東国立総合大学の卒業生である。アルトゥールは1991年に文学部英語科を卒業、ユーリヤは翌1992年にジャーナリスト学部を卒業している。彼らは共働きで、ハバ市のユーリヤの母親のアパートに住んでいる。彼女は夫と別の都市に住んでいる。アパートは、市の中心部の高級で景観の美しい地区にある。しかし、住居の建物は築後約30年経っており、アパートの広さは18平方メートルと狭いが、台所、ユニットバス、バルコニー、電話がある。1ヶ月のアパート代は約1000ルーブル(毎月ガス・水の使用料とテレビの受信料が知らされる)。電話使用料は半年分3000ルーブルが支払われており、さらに毎月通話料金を8万〜20万ルーブル支払う(市内と市外通話はほとんど毎日使っており、時々外国にもかける)。
アルトゥールは米企業で通訳として働いており、給料は500ドル、ユーリヤはジャーナリスト兼広告取りとして働いているので、彼女の給料は仲介料のパーセンテージや取引の成立に依存している。食費は毎月約20万〜40万ルーブル。2ヶ月に1回または3ヶ月に2回ほど、洋服や家電製品など、大きな買い物をする余裕がある。今年の半ばに今のアパートを2階建てのアパートと交換する予定だ。そのためには6000ドル工面しなくてはならない。住居の問題を解決するまでは、子供はお預けだ。(1994年03月)