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1〜9月のサハリン税関の模倣品差し止め:最多はスパークプラグ

 今年1月から9月までに、サハリン税関において国内への持ち込みを一時差し止められた物品は合計3600点以上にのぼった。そのうち最も数が多かったのは自動車用のスパークプラグだった。11月11日付で極東税関サイトが伝えた。
  同税関では9ヶ月間に84回にわたって、知的財権対象物として税関に登録されている商標がついた物品3600点以上を、模倣品の疑いがあるとして国内への持ち込みを一時差し止めた。そのうち数が最も多かったのは「NGK」の自動車用スパークプラグ、次いで「BOSS」の手袋、そして今年から知的財権対象物リストに追加された「TOYO」のタイヤであった。
 サハリンへの代表的な輸入品のブランドのひとつである、スイスの「ABB」も今年9月にリストに加わった。ABBは電力技術、オートメーション技術を中心とし、世界100ヶ国以上に展開するグローバル企業で、その製品は多分野にわたる。サハリンは特に電力関連機器を、ベルギー、米、英及びその他の国々から定期的に輸入している。
  多くの欧州企業も、模倣品対策には、知的財産権対象物の税関登録制度に基づく税関での水際差し止めを有効活用している。日本企業の税関登録件数も年々増加しており、2012年11月時点の税関登録数は全部で2561件で、そのうち日系企業の登録は27社、111件であった(ITUジャーナル2013年2月号)。
  一方でサハリン税関の発表によれば、物品一時差し止めに関する税関からの通知に対して、権利所有者である企業から返答があったのは6割以下であった。(後略) (11/11)

(週刊「ボストーク通信1020号より)




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