1月22日、大手会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)がロシアにおける自動車維持費用の試算を発表した。米国や英国と比べて、ロシアではローン金利やディーラーセンターでのメンテナンス費用が高く、また道路が悪く事故が起こりやすいため、乗り換えに際して払い下げる場合の値下がり額が大きいとの評価が出た。1月24日付でベドモスチ紙が伝えた。
試算は、大衆車とされるゴルフクラス車(VWゴルフと同タイプのCセグメント車)をローンで購入して3年間乗り、その後売却する場合を想定して行われた。維持費用はロシアと英国が同程度で米国より3割近く高いとの結果になった。
ただし、ロシアでは自動車ローンを利用して新車を購入する者は全体の40%程度とされ、残りの場合も多くは任意保険に加入しなかったり、正規ディーラーを使わずガレージでメンテナンスを行ったり、粗悪なガソリンを用いて燃料代を節約したりしていると見られ、実際の維持費は試算値よりも安く済んでいると見られる。また、最近は販売競争が激化しているため、ローンの特別利率キャンペーンや値引きを利用するチャンスも増えている。
(後略) (1/24)
(週刊「ボストーク通信980号より)