日野自動車のロシア法人「日野モータースセールス」は、ロシアにおける自社のトラック販売台数の増加を見込み、トラックの現地生産を検討している。9月10日付でベドモスチ紙が伝えた。
ロシアにおける日野自動車製トラックの販売台数は、2012年には2000台(前年比50%増)で、今年は2400台の見込み。当初は3000台を販売する計画だったが、今年上半期の市場低迷を受けて下方修正を迫られた。市場低迷の一因は、昨年9月から徴収が始まった廃車処理料にもあると見られるが(特に大型車やトラックは料率が大きい)、今年後半には新価格に対する消費者の抵抗も薄れて需要が回復し、販売台数は増加すると日野自動車では見込んでいる。
日野モータースセールスのゾリン営業発展部長によれば、同社はロシアの自動車メーカーと提携して現地生産を行う可能性を検討しており、現在はパートナーや工場建設用地を選定中。工場は極東とロシア欧州部の計2ヶ所に建設され、極東では中型トラック、欧州部では小型トラックが生産される可能性があるという。(後略) (9/10)
(週刊「ボストーク通信1011号より)