ホロシャビン・サハリン州知事がクリル都市管区の択捉島を視察、クリル諸島発展プログラムの進捗状況を確認した。8月20日付で同州政府がプレスリリースで伝えた。
ホロシャビン知事は、建設中の住宅や社会インフラを見て回った。ソ連崩壊後のロシアで最初の新設空港となる択捉空港や、プール付き総合文化スポーツセンターなどで、後者については完成を遅らせないために追加融資も決定している。さらに、稼働してまだ日が浅いバース施設(これまでは錨地で乗船や荷の積み下ろしが行われていた)や、水産大手ギドロストロイの改修を終えた加工場にも立ち寄った。また、島の中心部にある店に入り、商品の価格や品揃えも確認した。
「(上記プログラムに基づいて)択捉島へは最も効果的に予算配分がなされている」とホロシャビン知事。工事の遅れもなく、道路のアスファルト舗装も含め整備状況については概ね満足の意を表明した。
知事は、国の支援により開発が順調に進む北方領土を定期的に訪問している。前回の視察は今年6月に実施され、この時は国後島におけるプログラムの進捗状況を確認した。(後略)(8/22)
ギドロストロイ社オーナーのベルホフスキー氏(手前)と ホロシャビン知事(奥) (サハリン州政府公式サイトより)
(週刊「ボストーク通信1008号より)