JSNトップページ > ニュース記事

最新ニュース

エルミタージュ美術館の分館、ウラジオに開設へ:地元の観光産業発展の一助に

 ウラジオストク市に、世界の三大博物館の1つとされるエルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)の分館が開設される予定だ。7月17日付でロシイスカヤ・ガゼータ紙が伝えた。
  マトベエフ・エルミタージュ美術館副館長が同市を訪問、沿海地方政府、非常事態省ならびに国家防火監督局の関係者と分館の開設地の選定について協議した。
  エルミタージュ美術館は現在、その分館をロシア各地に開設する「大エルミタージュ」計画を推進しており、ウラジオストクでの分館設置もその一環。既にカザンとブィボルグ(レニングラード州)でそれぞれ分館が開設されている。
  分館の開設地として提案されているのは、市中心部のスベトランスカヤ通りにある建物。1903年に建てられ、革命前に貿易商社「クンストとアリベルス」の本部が入居していた歴史的価値のある建物で、入り江も見晴らせる場所にあり立地条件もいい。ただし、他地域の分館と同じく改修が必要。開設時期については未定だが、2015年に実現する可能性もある。
  エルミタージュ美術館のカントル館長補佐によれば、ペテルブルクでの定期的な実地研修も含め、同美術館関係者による沿海地方のガイド達への実習が計画されているという。また、分館がウラジオストクに開設されることで観光客の増加が見込めると、沿海地方の文化担当部署では期待している。既に近隣諸国からの照会も来ているとのこと(7月18日付沿海地方行政府プレスリリース)。(後略) (7/18)

エルミタージュ分館が入る予定の「クンストとアリベルス」館(撮影:JSN)

(週刊「ボストーク通信1004号より)




page top