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極東マガダンで水力発電所が試運転:川重の液体水素工場等への電力供給に向けて

 マガダン州でルスギドロが開発を手掛けるウスチ・スレドネカンスカヤ水力発電所の試運転が行われた。6月27日付でマガダン州サイトが伝えた。
  同発電所はスレドネカン川(コルィマ川の支流)の河口から9km地点にあり、1991年に建設が開始されたものの90年代末に中断されていた。出力は57万キロワットで、発電ユニットは4基(各14万2500キロワット)。建設総額は424億ルーブル。年間平均発電量は25億キロワット時の見込み。(6月26日付Expert Online)。
  試運転の開始にはドド・ルスギドロ理事長とペチョヌィ・マガダン州知事代行が立ち会い、手ずから運転スイッチを押した。両者は州の産業発展の牽引役になるとして発電所建設の進捗状況を高く評価した。
  同州の主要産業のひとつである採鉱業では、特にロシア最大と言われるナタルキン金鉱床で、電力不足を理由に採掘会社「ポリュス・ゾロト」が建設計画の延期を願い出るなど、開発に遅れが生じていた。また、先日ルスギドロが川崎重工と合意書を結んだ液化水素工場でも生産工程で大量の電力を必要とする。(後略) (7/1)

(週刊「ボストーク通信1002号より)




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