チタ州(シベリア連邦管区)の子供服メーカーである有限責任会社「ジェリー・ジョイ」が昨年から展開している米国アニメ「トムとジェリー」の版権保有子供用品店チェーンが、ロシアの地方都市に広がっている。同社のプレスリリースを4月18日付でLicensingrussia.ruが伝えた。
(中略)
ジェリー・ジョイは2012年にチタ市で「トムとジェリー」関連の直営の子供用品店チェーン1号店をオープンした後、フランチャイズ形式でシベリアやウラル地域を中心に合計で約20店舗を開店している。2013年にはカザンやウリヤノフスクやサンクトペテルブルクにも出店。同チェーンサイトによれば、モスクワにはまだ店舗はない模様。これまでに2万5000人以上の顧客が会員カードを登録して買い物をしたとのこと。店舗では衣服以外にも文房具や各種グッズなどが販売されているが、それらの商品はワーナーから版権を付与された他のロシアのメーカーらが製造している。ジェリー・ジョイ社の小売店事業は、ワーナーにより2013年の最優秀ロシア事業に認定されたという。
産業貿易省が子供用品産業協会に委託して作成している「2020年までの子供用品産業発展戦略」の草案によれば、ロシアでは2020年までに子供用品市場における国産品の割合を、現在の22%から45%に引き上げる予定。2012年のロシアの子供用品市場の規模は6559億ルーブルで、毎年平均15%拡大しているとのこと(4月17日付ベドモスチ紙)。「戦略」では、2016〜18年に国内に子供用品産業クラスタを創設してメーカーに金利補助などの支援を行うことも予定されている(4月17日付コメルサント紙)。(4/18)
ジェリー・ジョイ」ボルゴグラード店 (同チェーンサイトより)
(週刊「ボストーク通信992号より)