11月5日、泉田裕彦新潟県知事がウラジオストクを訪問し、ミクルシェフスキー沿海地方知事と会談した。同日付で沿海地方政府がプレスリリースで伝えた。
ミクルシェフスキー沿海地方知事は、まず日本とロシアの経済分野での深い結びつきについて言及した。沿海地方の対日貿易額は全体の10%を占め、また貿易分野以外にもウラジオストクの自動車組立工場や、プラストゥンの木材高次加工工場など多くの日ロ共同プロジェクトが実現しつつある。APECサミットの準備にも日本企業の大きな協力があった。
また、沿海地方に観光クラスタを設立する投資計画について明らかにし、5年後には年間1000〜1200万人の観光客の受け入れが可能な環境を整備することを課題として挙げた。沿海地方に建設中のカジノ特区も観光の目玉として期待されている。また、沿海地方に投資を呼び込みやすい環境をつくるため、企業と行政の間を取り持つ組織が11月中に設立される。
泉田知事は観光クラスタ設立に賛同し、新潟〜ウラジオストク間における定期便(飛行機・船舶)再開の必要性を訴えた。以前、新潟〜ウラジオストク間にはウラジオストク航空が週1便運航していたが、現在は運休している。これを受けてミクルシェフスキー知事はシドロフ副知事に対しこの問題の検討を指示した。(後略) (11/5)
新潟県のアンテナショップ開業式典の模様(JSN撮影) 中央:泉田知事/右:伊藤・在ウラジオストク総領事
(週刊「ボストーク通信970号より)