ロシアの国家事業「東方ガスプログラム」の枠内で建設が進められているガスパイプライン「サハリン・ハバロフスク・ウラジオストク」の全長1350kmのうち1100kmが溶接された。12月21日付でガスプロム社プレスリリースが伝えた。
このパイプラインの敷設事業は2009年7月に開始されたもので、2010年12月に新日本製鐵が20km分の特殊仕様の鋼管を受注している。第1段階の始動は2011年第3四半期で、ガス輸送量は年間60億?の予定。将来的に輸送能力は年間472億?(うちサハリン産が300億?)まで拡大される見込み(12月22日付Prima Media)。
パイプラインの敷設は海外へのガス輸出も視野に入れているが、極東地域へのガス供給を目的としている。幹線パイプラインの敷設と平行して、各居住地域やAPECサミット関連施設等への支線の建設も進められている。(12/22)
(ガスパイプライン地図)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信878号より抜粋)