世界的な電子機器・機械メーカーのSiemensがロシア極東の大手リース会社デルタ・リージングの買収を計画している。12月16日付でデルタ・リージング社プレスリリースが伝えた。
閉鎖型株式会社デルタ・リージングはウラジオストクに本社を置くリース会社で、2009年には総額9270万j、689件のリース契約を結んでいる。設立は1999年で、投資会社Delta Private Equity Partnersが投資ファンドThe U.S.Russia Investment Fundを通じて100%出資している。また、2004年以降は欧州復興開発銀行(EBRD)、国際金融公社(IFC)、米国海外民間投資会社(OPIC)等の海外の機関からの投資も受けている。2010年4月1日現在の自己資本は3310万j。
同社のポートフォリオの85%はモスクワとサンクトペテルブルク以外で運用されており、地方展開に力を入れているのが特徴と言える。ウラジオストクではAPECサミット関連施設建設用の建機のリースなども行なっている。
Siemensのロシア・中央アジア支部である「有限責任会社シーメンス」は、当該地域の40以上の都市に進出しており、2010年度(9月決算)の売上は13億ユーロを超えた。デルタ・リージング社は2011年第1四半期にSiemensによる買収が完了すると見込んでいる。(12/16)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信877号より抜粋)