ロシアの新型中距離旅客機スホイ・スーパージェット100 (SSJ100)が年内に出荷開始される見通しであることが明らかになった。生産を行なっている公開型株式会社コムソモリスク・ナ・アムーレ航空機生産連合(KnAAPO)を視察したイシャエフ極東連邦管区大統領全権代表に同社が報告した。12月9日付で極東連邦管区大統領全権代表広報部が伝えた。
SSJ100はロシアの新しい輸出製品として育てることを前提に開発され、2007年に試作機がつくられ、各国からの発注も集まっている。また、生産には欧米企業を含む30社以上が参加している。KnAAPOのペカルシ代表取締役によれば、年内に3機が完成予定で、1機目は既に完成しており、30回のテスト飛行を行なった。2機目は現在塗装中、3機目の製造では現在ケーブル網システムが組み立てられている。このうちの1機は12月中にアルメニアの航空会社アルマビアに販売される。2011年には14機の出荷が予定されている。現在は122機分の受注が確定しているという(12月10日付ノーボスチ通信)。
イシャエフ氏は「事業計画から約1年の遅れが生じている。この問題を解決するためにあらゆる支援をするつもりだ。SSJ100がより多く生産されるようになれば、大きな税収も期待できる」と述べている。(12/10)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信876号より抜粋)