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プーチン首相が沿海地方でのビザなし滞在制度の拡充を約束

 12月6日、ハバロフスクで開催された与党「統一ロシア」の極東連邦管区支部総会に出席したプーチン首相は、沿海地方で外国人が72時間以内のビザなし滞在をできるようにするための施策を検討することを約束した。同日付で連邦政府公式サイトが伝えた。
  「統一ロシア」の極東連邦管区支部総会でウラジオストク市議のロマキナ氏が、滞在時間が72時間以内の外国人旅行客に対しては入国ビザを不要とする制度を導入することをプーチン首相に提案した。プーチン氏は「サンクトペテルブルクにはそのような制度があることを承知している。施策を講じるよう外務省に指示する。沿海地方のエコツーリズムの発展のために協力する必要がある」と述べた。
  ちなみに、境港・東海・ウラジオストク間の定期貨客船Eastern Dream号では既にそのような制度が適用されている(本誌864号に関連記事)。直近の半年で2338人の外国人がこの航路で入国している(12月8日付ウラジオストク・デイリーニュース)。今回の発言はこうした制度の拡充を促すものと見られる。
  また背景には、2018年のサッカーのワールドカップのロシア開催の決定を受け、煩瑣なロシアの外国人滞在規則制度の改善が課題となったことも考えられる。ワールドカップの観客や参加者はビザがなくとも入国できるようにする予定であることをメドベージェフ大統領も認めている(12月6日付Lenta.ru)。ロシアは現在、旧ソ連諸国や東南アジア、中南米の国を中心に、32カ国とビザなし協定を、中近東の国を中心に25カ国と空港でビザを発給する協定を結んでいる。(12/8)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信876号より抜粋)




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