JSNトップページ > ニュース記事

最新ニュース

北海道からサハリンにタマネギとソバの輸出を検討

 北海道の農業協同組合であるホクレンがロシアと専門的に取引をする貿易商社の潟Tンニポロス(本社東京)と提携して、サハリンへのタマネギとソバの輸出及び現地生産のための技術供与を検討している。9月23日、両社の代表者らがサハリン州政府のカレプキン副議長と会談した。同日付でサハリン州政府プレスリリースが伝えた。
 ロシアでは干ばつによる不作でソバが高騰している。タマネギに関しては、カレプキン副議長は「サハリンではタマネギはたくさん取れるが、それでも必要な数量を満たしていないため、提携する用意はある。州内で栽培を行なうにはまず日本の品種を科学的に実験し、それぞれの地区に最適の品種を割り当ててみる。栽培と販売の可能性の検討が可能になるのはそれからだ」と述べた。ロシア貿易の関係者が本誌記者に語ったところによると、北海道のタマネギは90年代からしばしば北海道にやってきたカニ漁船やフェリーに乗せてトン単位でサハリンに輸出されていた。そのためサハリンでの認知度に関しては問題はなく、日本産としての評価のついた相場があるという。ただし今年は長雨により北海道ではタマネギは不作で、価格は高騰しているとのこと。
 会談では他にも、酪農用資材の輸出、敷料(しきりょう;牛の寝床に敷く、おがくず等からつくられたクッション)の現地生産についても検討された。(9/23)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信865号より抜粋)




page top