8月10日リャザン州訪問時にプーチン首相は、「地域社会経済発展のためのGLONASS技術使用」に関する会議を開いた。同会議では、ロシア国内でのGLONASS(Global Navigation Satellite System)普及を目的としたGPSに対する輸入関税の引き上げや、国家機関の使用する輸送手段へのGLONASS取り付けの義務化などの案が審議された。8月10日付ロシア連邦政府公式サイトが伝えた。
プーチン首相によれば、ロシア連邦で使用されている輸送手段のうちロシア式の衛星航法システムGLONASSを利用しているものは全体の10%未満である。「GLONASS普及のプロセスを加速する必要がある」とプーチン首相は指摘。
会議に出席したセルゲイ・イワノフ副首相は2011年の1月1日からGPSシステムの輸入関税が25%となる可能性を示唆している。またロシアにおけるGLONASSシステムのオペレーター公開型株式会社「ナビゲーション・インフォメーション・システムズ」社は国家機関及び地方自治体の機関に対して、公用車購入の際にGLONASS搭載の車を選ぶことを義務付けるよう提案した。(8月10日付ノーボズチ)
またプーチン首相は「道路交通安全のレベルを向上するために、2012年から新車は全て、GLONASSを搭載した形で販売したらどうか」と提案している。(8/10)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信860号より抜粋)