クラスノダル地方とロストフ州の境で建設が進められている賭博ゾーン「アゾフ・シティ」が1月30日にオープンする。1月20日付でブレーミヤ・ノボスチェイ紙が伝えた。
ロシア政府は賭博施設を営業できる4つの地域を指定し、昨年7月1日以降その他の地域での賭博行為を全面的に禁止した。しかし、指定された4つの賭博ゾーンではそれまでに施設建設が間に合わず、ロシア国内では賭博行為が行えない状態が続いている。4つの賭博ゾーンのなかで唯一施設建設が既に始まっているのがアゾフ・シティである。
1月30日にアゾフ・シティにオープンするカジノを運営するのはタタールスタン共和国カザン市の企業「ロイヤル・タイム」。同社マーケティング部のサパリン部長によると、スロット・マシーンのホール、通常のカジノ、VIP用カジノがオープンする。また、レストランおよび軽食とコーヒーを無料で提供するバーも営業を開始する。サパリン部長は「第一段階ではホテルの稼働は予定していません。今年の夏頃までにホテル建設を完工させます」と語っている。ロイヤル・タイム社は第一段階のカジノ建設に2億3000万ルーブル、設備に1億ルーブルを投じている。また、1月20日付のロシイスカヤ・ガゼータ紙によると、アゾフ・シティからの税収の総額は2022年までに約1980億ルーブルになると専門家らは見ている。 (1/20)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信832号より抜粋)