オランダの電機大手Philipsがスコルコボ・イノベーションセーターに参加する意向を表明した。スコルコボでは発光ダイオードによる省エネ技術の研究開発が行なわれる見通し。Philipsロシア・ウクライナ・ベラルーシ・カザフスタンビジネス戦略・発展部のシャブレンコ部長の発表を6月27日付でInfox.ruが伝えた。
シャブレンコ部長は「参加についてはロシア連邦経済発展省と既に協議が行なわれており、今年中には参加申請が受理される見通し。スコルコボでのPhilipsの主要テーマはエネルギー効率化の問題で、ロシアでは直近5〜10年の間に発光ダイオード関連の開発が飛躍的に進むと思う。ロシアでは2020年までにエネルギー効率を40%向上することが決定されているが、この指標を達成するために期待されているのが発光ダイオードだ」と述べた。
ここのところスコルコボ・イノベーションセンターへの参加を表明する企業が多数現れている。6月中旬には大統領付属ロシア経済近代化・技術発展委員会幹部会で、モスクワとサンフランシスコに拠点を置くファンドAlmaz Capital Partnersの提出した、クラウドプログラミング分野でのビジネス・インキュベータ(創業支援・企業家育成施設)創設事業案が承認された。また、同じく6月中旬にイタリアの企業30社が在伊ロシア大使館を通じてロシア政府にスコルコボ参加申請を提出した。6月末にはフランスの通信大手Alcatel-Lucentも参加の意向を表明している(7月4日付Infox.ru)。(7/4)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信854号より抜粋)