4月26日に沿海地方訪問中のビクトル・フリステンコ産業貿易相が有限責任会社「Sollers極東」のウラジオストク工場を訪問した。フリステンコ大臣の訪問時に、同工場のラインに新たに追加されたピックアップトラックSsang Yong Actyon Sportsのプレゼンテーションが行なわれた。4月28日付でJSN現地記者が伝えた。
Sollers社の発表によれば、ウラジオストク工場で組み立てられるSsang Yong Actyon Sportsの価格は59万〜62万ルーブルのレベルに抑えられるという。しかし、一般の消費者はこの価格帯で十分な設備の整った自動車が販売されるか否か懐疑的にみている。
有限責任会社「Sollers極東」のセルゲイ・バンノフ計画・ロジスティクス部長によれば、韓国と隣接した極東地域での自動車組み立てでは、物流コストを抑えられる強みがある。ウラジオストク工場の敷地内には独自の埠頭設備があり、韓国からウラジオストクまで毎週組立用部品が届けられる。輸送期間は2日間である。
フリステンコ大臣は、国内自動車産業支援の観点から外国からの自動車輸入関税を引き下げる案にこれまで繰り返し反対している。今回の同大臣のSollersウラジオストク工場訪問は、産業貿易相の国内組立重視の姿勢を再度アピールする形となった。(4/28)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信846号より抜粋)