「チベットにおける中国政府の弾圧行為を見るかぎり、中国では人権侵害の問題が深刻な状況にあることがわかる。来る北京オリンピックに対して、どういった態度で臨むべきか考える必要がある」
ロシアの人権団体の代表者たちが、北京オリンピックのボイコットを呼びかけている。声明文に署名したのは、「人権保護」運動のレフ・ポノマリョフ執行委員長、アンドレイ・サハロフ社会センターのユーリー・サマドゥロフ局長、そしてサハロフ基金のセルゲイ・コワリョフ代表である。Fontanka.ru通信が4月10日付で伝えた。
これらの人権保護運動家たちは「国際世論は中国に対し、このような弾圧が許されないことを示すべきだ」と主張する。選手の参加権利は認めた上で、抗議として北京オリンピックに対し徹底して黙殺(モラル・ボイコット)の態度をとるべき、というのが声明者の意見である。
ロシアでも2014年のソチ・冬季オリンピックにむけて準備が進められている。「わが国でも政府が反対勢力に対する抑圧を続けている。この状況が続くなら、同様に各国からのオリンピック・ボイコットが待っている」と人権団体代表者たちは警告を発した。