2008/12/15 週刊『ダーリニ・ボストーク通信』779号
ウラジオストクで14日、政府の中古自動車輸入関税引き上げ措置に対する抗議デモが行なわれた。11月に行なわれた2回のデモに続いてこれで3度目となる。14日付で本誌現地記者が伝えた。
ウラジオストク市内でデモ行進が行なわれ、主要道路の交通が停滞した。またアルチョム市のウラジオストク空港入り口付近では、沿海地方自動車関連団体の代表者たちが集まり、集会を行なった。同集会においては、抗議デモ参加者と警官の間での衝突も起こった。
同日の夜にはウラジオストク市のネクラソフスキー陸橋において、過激なデモ参加者たちがタイヤに火をつけ全国規模のマスコミにウラジオストクでの事件を政府に伝えるよう要求した。しかしデモ参加者たちのアピールにもかかわらず、この抗議デモについて、中央のテレビ局は特に取り上げていないという。
抗議デモ参加者に対し沿海地方代表の上院議員フェチソフ氏は「右ハンドル禁止はない」と約束しているが、政府からの返答はまだない。沿海地方行政府およびウラジオ市行政府からはデモを中止し交通を正常化するよう要請が出された。
15日付の本誌現地記者の報告によれば、警察官850人が動員され、26人が逮捕された。(週刊『ダーリニ・ボストーク通信』779号より抜粋)