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モスクワで住宅価格が高騰を続ける(要旨)

ベードモスチ紙 2008/2/21

 モスクワの住宅価格が、今年に入って上がり続けている。ある調査によると、住宅1平方メートルあたりの価格は、今年1月1日時点では4438ドルだったのが、現時点では4783ドルと、約7.8%も上昇している。

 業者によると、値上がりが一番顕著なのは1DKクラスの住宅で、去年末までの相場が約16万ドルだったのが、現時点では20%上昇し、約19万ドルだという。

 この高騰の原因として、第一には、住宅需要の増加及び供給の減少が挙げられている。ある業者は、「1年前は営業員1人が受け持つ顧客は2〜3人だったのが、今では1人あたり10人にまでなっている。業者側は、消費者が列を作って自分の順番を待っているのを見て、価格を吊り上げている」と語る。

 もう1つの値上がり原因としては、年利の引き上げなど、金融機関が住宅用ローンの借入条件を厳しくしたことで、ローンに対する駆け込み需要ができたからだ、と指摘されている。ではローンの取組件数も増えているのかというと、業者によると、そうでもないようだ。実際に数字として現れるのはもう少し先だろう、という見解もある。

 ローンへの需要自体は、安定した上昇傾向にあるが、価格高騰のせいで多くの潜在的顧客を失ってしまっている、という意見も聞かれる。



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