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プルコボ空港〜サンクトペテルブルク市内を結ぶ空港バス廃止に

2008/07/31 フィナンソビエ・イズベスチヤ紙

  旅行シーズン真っ盛りのサンクトペテルブルクでは、空港利用客は新たな問題に直面することになる。今週からプルコボ空港と市内を結ぶ唯一の定期バスの運行が不採算のため廃止された。そのため、夜間の空港と市内の移動手段はタクシーや白タクのみになる。

  「空港エクスプレス」と呼ばれたサンクトペテルブルク市内からプルコボ空港を往復する定期バスは、大型荷物置き場を備え、24時間約30分間隔で運行していた。料金は70ルーブル。日中は「空港エクスプレス」の他、乗合いバスや、一般のバスが競合した。これらは何の設備もサービスも備えていないが、15〜20ルーブルと安かった。また、飛行気の離発着が集中する夜間は「空港エクスプレス」か、合法タクシーか、2000〜3000ルーブルの白タクかという選択肢があった。しかし、この「空港エクスプレス」が廃止となる。

  「空港エクスプレス」を運行する運輸会社のパーベル・ワシーリエフ常務は「我々は、ロシア人の乗客のメンタリティーを考慮に入れてなかった。ロシア人達は快適さにお金を支払うことに慣れていない」という。日中、ロシア人達は頑として乗合いバスを使うので、「空港エクスプレス」は生き残りを図ることができなかった。

 プルコボ空港はこの「空港エクスプレス」廃止についてコメントを控えている。プルコボ空港広報部のオリガ・アンチポワ氏がイズベスチヤ紙に伝えたところによると、将来プルコボ空港が独自に空港バスを運行する可能性があるが、今のところ、具体的なプランはないという。




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