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大陸棚の資源開発権はプーチン首相が配分:恩恵を受けるのはガスプロムとロスネフチ

2008/07/21 Rusenergy.ru

 7月18日、メドベージェフ大統領は連邦法「ロシア連邦大陸棚について」の修正に署名した。同修正案は7月4日に国家会議(下院)で、7月11日に連邦会議(上院)で可決されたものだ。7月21日付で、Rusenergy通信が伝えた。
 
同修正法に従えば、ロシア大陸棚における資源産地の開発権を資源採掘企業間に配分するに当たって、分配に関する決定権はプーチン首相率いる政府が持つことになる。

 「大陸棚は、われわれの国家的財産である。そのため、大陸棚利用規則を定めたこの法律は特殊な性格を有し、また規則自体も特殊なものである」とメドベージェフ大統領。「大陸棚資源開発に関しては、通常のような入札や競売は行われません。資源産地開発者を、個別に政府が選定するのです」と大統領は強調した。

 また同法は、大陸棚の資源産地開発に参加できる企業の条件も定められている。イーゴリ・セーチン副首相によれば、大陸棚の資源開発権が認められるのはロシア連邦が、直接あるいは間接的に支配株を有する法人のみである。また調査や採掘権の認可手続きが簡易化される。「採掘企業が速やかに作業を開始できるよう、政府は手続きの時間を短縮できる」とセーチン氏は強調する。専門家の意見では、この修正法により、恩恵をこうむるのは主にロスネフチとガスプロムである。すでに両社は大陸棚資源産地をどのように分割するか協議を進めているという。
 石油ガス部門の専門家ミハイル・スボチン氏によれば、現在ロシアでは、大陸棚から取れる天然資源は採掘量全体の約1%に過ぎない。サハリンプロジェクトなどの大規模開発プロジェクトがようやく始まったばかりである。

 ロシア大陸棚炭化水素開発プログラムによれば、2030年までに年間1700億m3のガス、石油とコンデンサートあわせて1000万dの採掘量が達成されなければならない。なかでも、推定埋蔵量で4兆m3分のガスが眠るシュトクマン・ガス田に注目が集まっている。




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