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ロシアで新車のオフロード車販売市場が急成長、日本メーカーのモデルも人気(要旨)

ガゼータ・ル紙 2008/7/2

  ガソリン価格の高騰により、燃費の良くないオフロード車の販売市場は世界的に危機的な状態にある。しかしロシアでは2007年に約40万台もの新車のオフロード車が販売されるなど、この国に限れば事情は違うようだ。 フルサイズのモデルでも、よりコンパクトなクロスオーバーのようなモデルでも、車格に限らず販売量は増加を続けており、この市場はロシアの自動車関連産業の中で今 一番勢いがある。

  販売台数で1位につけたのは、米シボレー社とロシアVAZ社共同開発のモデル名「NIVA」。一番の売りは円換算約165万円〜200万円という価格にあるとされる。 その他販売台数ベスト5には日産QASHQAI(日本名デュアリス)及びエクストレイル、トヨタRAV4、ホンダCR−Vが入り、1位以下は全て日本メーカーのモ デルとなった。日産QASHQAIについては、販売が開始されたのが1年半前にもかかわらず、納期は約1年待ちという状態。エクストレイルは2008年に新モデルが投入されたのをきっかけに人気を伸ばしてい る。CR−Vについては、販売台数が去年比4倍になるなど、驚異的な数字を残した。

  この状況を、専門家は次のように分析している:
「人々のメンタリティーから切り込んでいく必要があります。ロシアでオフロード車は伝統的に権威ある車種とされていて、特に企業のマネージャーと呼ばれているよう な人たちが、自分の社会的地位を顕示するために乗りたがります。それが需要を作るわけです。加えて、価格が極端に高くないということや、自動車ローンシステム、車にかかる税金 がそれほど高くないことも人気の要因として考えられます。また、メーカーが流すCMがオフロード車に偏っているということも注目すべきところでしょう」

  その他、道路の舗装状態が極端に悪いことも、四駆オフロード車人気の原因だ、という意見もある。新車のオフロード車販売市場は2008年中もこのまま速いテンポで成長を続け、年間販 売数は約60万台にも上るだろうと予測されている。



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