モスクワ・シェレメチェボ空港に鉄道が乗り入れ開始
RBC通信など 6月10日
10日、モスクワのシェレメチェボ空港−サビョーロフスキー駅鉄道開通記念式典が行われた。10日付RBC通信などが伝えた。
記念式典にはセルゲイ・イワノフ第一副首相、イーゴリ・レビチン運輸相、ロシア鉄道ウラジーミル・ヤクーニン社長らが出席。
イワノフ第一副首相は「シェレメチェボ空港−サビョーロフスキー駅開通でモスクワ市内と空港を30分で行き来できるようになる。今後、乗客は(空港までの)レニングラード通りの渋滞で気をもむことがなくなる」と語った。モスクワ市内からシェレメチェボ空港を結ぶレニングラード通りは渋滞がひどく、市内から空港まで車で2時間以上かかることもしばしばあった。
モスクワおよびその近郊にある空港の中で、最後まで鉄道乗入れがなかったのがこのシェレメチェボ空港である。「これで、モスクワの3大空港−ドモジェドボ、ブヌーコボ、シェレメチェボすべてが快適な急行電車で結ばれます」とイワノフ第一副首相。さらに、2008年末までに、路線はサビョーロフスキー駅からベラルーシ駅まで伸ばされる予定。
サビョーロフスキー駅から、空港行き電車は夜間を除いて30分間隔で運行される。所要時間は約35分。移動中、乗客は無料でインターネットサービスを利用することができる。
インターファックス通信によると、シェレメチェボ空港鉄道ターミナルに到着後、乗客はシェレメチェボ−1(国内線ターミナル)やCターミナルまでシャトルバスに乗換え、移動が可能。シャトルバスは、鉄道到着に合わせて運行される。
モスクワ−シェレメチェボ間の電車は1等車−1両、2等車−7両の8両編成からなり、最高速度時速は120q。料金は250ルーブル。