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モスクワ・トベルスカヤ通が商業店舗賃貸料ランキングで世界第三位に

ロスビジネスコンサルティング 2008/5/27

 不動産コンサルティングColliersIntaernationalの行った「世界の商業店舗賃貸料ランキング」で、モスクワのトベルスカヤ通がニューヨークの5番街、パリのシャンゼリゼについで3位になった。ロシア中心部の1uあたりの賃貸料は年間1万6300j。専門家はロシアの不動産市場の更なる高騰を予測している。27日付RBC通信が伝えた。

 市場関係者によると、条件の良い場所の賃貸料は需要の高まりにより上昇している、一方で高級ブランド店は、第一に古くからの商業地区−トベルスカヤ通はもちろんのこと、新旧アルバート通りやクズネツキーモスト、クトゥゾフフ大通りやレーニンスキー大通り−にも興味を示す。
 あるアナリストは、「これらも通りの物件は需要に対し非常に少なく限られている。そして今後も増えることはない。新しい高級ブランドが次から次に出てくるが、彼らはトベルスカヤ通に旗店を持ちたいと願っている」と指摘する。

 また別の不動産業者は「カメルゲルスキー横丁やトレチャコフススキー横丁も高級ブランド通と言ってよい。しかし、これらの通りは便利なのにもかかわらず、プーシキン広場からアホートニーリャッドにかけてのトベルスカヤ地区ほど賃貸料は高くない」と付け加える。

 2007年末に不動産コンサルタント会社CB Richard Eillisが行った調査によると、モスクワの一番高い商業地区の賃貸料は年間1u8000jだった。現在の賃料をColliers社は1万6300jと見積もる。これはパリのシャンゼリゼ通りより10j低いだけで、ロンドンや香港などを追い越した。しかも8位にはサンクトペテルブルクのネフスキー大通り(1u・年・7800j)が入っている。

「モスクワが世界一になる可能性はあるが、これは市場にとって良いことばかりではない。賃借者との関係が難しくなる。すべての会社がこのような賃貸料を払えるとは限らないからだ」とモギラ氏は言う。

 モスクワは商業店舗賃貸料ランキングだけでなく、最近、不動産投資会社JonesLangLaSalle社が行ったヨーロッパのオフィス賃貸料ランキングでも上位に入った。

 1位ロンドン(オフィスの賃貸料は1u月2420j)、2位モスクワ(1u・月・1670j)、3位パリ(1u・月・1290j)だった。JonesLangLaSalle社は2008年第1四半期で賃貸料が最も上昇したのはモスクワで30.2%だった。専門家は、このような上昇テンポが続けば3年以内にモスクワはロンドンを抜き、世界でも最も高い不動産市場になると見る。

 



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