svobodanews.ru 2007/8/7
プーチン大統領がサハリン州のマラホフ知事を解任した。
この解任はサハリンで破壊的な地震が発生してから数日経った時点で行われた。
ショイグ非常事態相は、被害者に速やかに援助の手を差し伸べるべきであるのに
もたもたしているとしてサハリン州当局を非難した。
イスハコフ極東連邦管区大統領全権代表は、サハリン州の指導部が地震の被害を
最小限にとどめるための予防的措置をとらなかった、と表明した。
プーチン大統領は、知事の全権を現在のオハ市の市長、アレクサンドル・ホロシャ
ビンに付与するよう、サハリン州議会に提案した。
コメルサント紙 2007/8/7
ウラジーミル・プーチン大統領が8月7日、サハリン州のイワン・マラホフ知事の辞職届に署名した。マラホフ知事は二週間前、プーチン大統領に知事職続投の信任要求を提出していたが、今日がちょうどその返答期限だった。知事代行にはアレクサンドル・ホロシャビン氏が任命され、プーチン大統領は同氏を知事後任候補として、サハリン州議会に承認手続きを求めた。
月曜日(6日)、セルゲイ・ショイグ非常事態相がサハリンの地震に関する報告を行った後、プーチン大統領は救援活動組織と被災者に対する援助の質に不満をあらわにし、次のように述べた。
「貴方は分析して下さい、貴方の組織がどう活動したのか、現地の、地域の行政がどう活動したのか。そして私に報告して下さい。なぜ現地では人々が子供と一緒に、コンクリートの床に張られたテントで、夜を過ごすことになったのか。どうして一番大変な時に活動を組織することができなかったのか。地元当局は何をしていたのか。なぜ知事はすぐに現地に赴かなかったのか?」大統領はこう詰問した上で「今後3日以内に分析を作成し、私に提出するように」とショイグ非常事態相に命令した。
サハリンでの地震と、もっとも被害の大きかったネベリスクにおけるマラホフ知事の対応については、カミリ・イスハコフ極東管区大統領全権代表からも否定的な評価がなされている。
「カムチャツカのコリャーク自治区で大地震があった時とは大違いだ。(当時の知事の)オレグ・コジェミャコは1、2時間でヘリをみつけだし、自分の部下全員を集め、住民のもとに駆けつけ、被災者の問題に取り組んだ。イパン・パーヴロビチ(・マラホフ)は今朝になってやっと到着したが、現地は車で1時間半もあれば行ける所だ。たとえ自動車が使えなくとも、四足で這ってでも人々のもとにこれたろう」
ボストークメディア通信2007/8/8
【※ 記事前半部は内容重複のため省略】
8月6日、プーチン大統領と政府閣僚との会合の席で、セルゲイ・ショイグ非常事態相が地震後のネベリスクの復旧作業について報告した。またウラジミル・ヤコブレフ地域発展相も自らの報告で、ネベリスクの復興には約50億ルーブル必要だと述べた。主要課題として、大臣は冬への備え、住宅の建設ないし抜本的な修理をあげた。
火曜(7日)深夜にサハリンの視察に訪れたゲルマン・グレフ経済発展相は、マラホフ知事の解任がネベリスクの地震と関係したものか、との記者団の質問に対し、「私はこの(解任の)タイミングがどれくらい地震と関係あるものか知らないが、現時点でそう判断すべきではない」「私が知る限りでは、これ(マラホフ知事の解任)は予定されていた」とコメントした。