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ロシアのコンサル会社が「iPhone」の商標登録を申請(要旨)

ノーボスチ通信 2007/07/19

中小企業向けに財務・法務サービスの提供、各種コンサルティングを行う、有限会社(OOO)「MDトレーディング」(以下MD社)が6月29日、ロシア知的所有権・特許・商標局(ロスパテント)に「iPhone」の商標登録を申請したことを明らかにした。周知の通り、米アップル社が、6月末に米国内でのiPhoneの販売を開始しているが、ロスパテントが仮に商標権を認めた場合、MD社の許可なしに、ロシアでiPhoneを販売することができなくなる。
MD社によると、登録審査に、少なくとも1年はかかるが、今後、アップル社が同様の申請をしても、法律では、先に申請を出したMD社に優先権があるとしている。
現時点で、この件についてアップル社には通知しておらず、また同社からの反応もないという。

MD社は自社のプレス発表で、iPhoneの商標登録を申請した理由として次の3点を挙げている。
1. 独特な名称の製品やサービスを持つ企業に、現代市場における知的所有権の重要性を知らしめること。
2. ロシア国内においてiPhoneの商標をアップル社と共同使用すること。
3. 今後、本家のiPhoneに匹敵するロシア製品をiPhoneの名称で生産・販売すること。この場合、高い技術力を持ったロシアのメーカーと協力する用意がある。

ただし、プレス発表で、MD社は、「iPhoneの商標登録の譲渡と価格交渉の可能性を否定しない」と述べている。
ロシアでiPhoneが販売されるのは、2008年以降になる見通しだが、ロシア市場に受け入れられるかどうかについては、否定的な意見が多い。

 



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